2015年02月12日 15:40

人間の脳は宇宙

昨夜脳科学に関する番組をやっててガン見した。

とくに驚愕したのは、生まれつき「小脳が無い」という症状により、運動能力に重篤な障害をもつ赤ちゃん。2歳をすぎても歩けず喋れず、座っても安定出来ず、まっすぐ物を見る事も出来ない。ハイハイも手足が思う様にでなくてバラバラな動きをするためうまく出来ていなかった。かなり重度な症状と感じたが、その子が8歳になったら普通の小学生とまるで変わらない活発でハキハキとした利発な子に育っていた。訓練と家族愛の賜物である。「脳」は、不足する分があっても訓練と環境によって、違う部分を発達させてカバーできるという実証例だった。
他にも、若年性アルツハイマーの人の事例も紹介され、家族愛が病気の進行を遅らせている様子を見ていて感じた。

こういうことに関して、私自身にも多少思い当たるものがある。

5年前の頚椎疾患の際、ちょっと片足が痺れるかも?というぐらいの自覚症状から3ヶ月かからず、私は殆ど歩けないぐらい急速に症状が悪化した。手足が思う様に動かなくなり運動能力が急激に退化したわけだが、その時なぜか、体は思う様に動かないのに、目が良くなった?というか動体視力のようなものが高まる感覚があった。人の口の動きや目線の動きがスローモーションのように非常によく見え、相手が何を考えているかを察知できたりした。

何かの能力が脱落すると別の能力が突出する、というような実感。人は普段は多数の能力がバランスをとって均整しており、多分、本来の力の半分も出てない状態にあって、あえて何かだけが突出しないようにしているんだと感じた。火事場の馬鹿力は、一瞬でこのバランスを壊して一部の能力を高めることを言う。また、目が見えない人が音楽の才能が高かったりするのは、多分こういうことだろうと思えた。

そして、手術直前の頃には、呂律が回らなくなり言葉が出にくい感覚や、モノの名称や日付や、子供の名前すら出てこないという感覚を味わっている。アルツハイマー的だったなと、今振り返ると思う。

またその時、物事を考える時にAという考えとBという二つの考えがある場合、頭の中に全く異なる2人の人物がいて違うことを言っているような感覚があった。まるで二つの声が聞こえるような・・・

普通の人は、これが統合されて一つの自分の思考として感じているが、バランスを崩すとこういうことになるわけだ。神様の声が聞こえる、なんてことを言う類の話しは多分これだろう。ちなみに、二つの声現象は、術後半年ぐらいで、だんだんと一つの自分の思考に統合していった。2人がひとりになり、最後は、これは自分だと思えた。その過程を実感したので、ある意味、面白い経験だった。

また術後間もない時期に、何度も行ったことのある、ある駅まで行った時に、改札から出た街の光景が一度も見たことがない知らない街並みで、一瞬パニックになったことがあった。しかし一週間後に、突然記憶が降ってきて、あの時の初めての光景がよく見た光景に変わるという感覚を味わった。物忘れはこのようにして起こる、の逆体験である。

人は本来、一度でも見たり聞いたりしたことは脳の中の引き出しに入る。そこへの回路があれば思い出せるが、回路が切れると全く見たことも聞いたこともない事になる、これが物忘れやアルツハイマーの原理なのだと体感した。そして、切れた回路は復活しうるということも、身を以て体験したのだ。

頚椎疾患以降、復活しなかった症状もいくつかある。例えばパソコンの字の打ち間違えを頻発するようになったが、これは治らない。指先の動きが、頭で思うことと一瞬ズレるような感じが残ったままである。でも、PC打ち間違いは、文章を2-3度確認する癖をつければ、殆ど問題ない。そもそも原稿書いたら文章読みなおすの普通なので、全く問題はない。

字が書きにくい症状も改善せず進行して字が汚い人になってしまった。
パソコン仕事なので字が汚いのは益々なおらず、訓練もしてないからヤバイわな(^^;

また記憶力や思考力は一度著しく落ちたわけだが、仕事を遂行することが訓練になって回復してきていると感じるものがある。ま、全部とは言えないが。
時々、話の途中で自分が何を言おうとしたか忘れることが、実は結構あるんだけど、ほんとごめんなさいね=ほほほほ(^^;

ただ、火事場の馬鹿力を出すコツをとらえたのか?一気に集中力を高めることはむしろ発達した感がある。ある部分では頭が良くなった?のかもしれないわ。そういうことにしておこうっと。

てなぐあいに、衰えた能力を、違う能力がカバーする仕組みが脳にはあるわけで、番組もそれを伝えていたが、わたしも実体験でそう感じてきた。

だから、まるで出来ないような事があっても、訓練でなんとかなることは非常に多いのだ。人の脳の力は本当に未知数だと思う。

それから、番組では「プロフェッショナルの脳は、余計な動きをせず最短で最適な方法を判断する」ということも紹介していた。新人アナウンサーは実況中継をする際に脳が活発に活動するが、ベテランは考えなくても言葉が出ているとの検査結果。またネイマールは、サッカーで俊敏な動きをしている時、脳はあまり働かず、一部の直感的な判断だけで脳が最適な判断をしているそうな。

それがプロの脳だとの話もあった。なるほど。

私も保険の解説文を書くとき、直感的に書いている感覚がちょっとあって、経験を積めば積むほどそうなってきているような気がする。事前に考えなくても、書く時に瞬時に考えて書いてしまうことは多い。ふむふむ。

だから、締め切りギリギリになって書いてもなんとかなるわ〜と、なるわけで、最後は締切破りの言い訳でした(^^; おしまい。



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