2ヶ月前から出版に向けて原稿を書き進めてきたが、昨日、編集担当者から電話が入る。

「うちの会社が倒産しました」

創業100年以上の中堅出版社であるが、こんなことがあるのかと驚愕する。

これで、折角決まっていた初の著書出版の夢がまたも遠のいた。

正直ショックは大きかったけれど、しかしそれ以上に、会社が潰れていきなり解雇となった編集者やその他社員達100名あまりの心境を思うと胸が痛くなった。私の姉も勤続20年以上の会社が合併撤退となり、12月一杯で社員80名以上全員の解雇が決まるという出来ことがあったばかりである。

世の中何が起こるかわからない。

編集者に「頑張って」と励ましの言葉をかけた。

会社から帰宅後、娘達に出版中止の話をすると「お母さんなら大丈夫だよ、また出版社を探せばイイじゃん?」と、かる〜く励まされた。もちろんそうするつもりであるが、娘達は私が落ち込むとは微塵も思ってないところが笑える。

この出版が決まるまで、2年あまり紆余曲折してきたから少しぐらい先に延びてもイイじゃないかと、確かにそう思う。半分原稿出来ているから、以前に比べれば営業し易いかもしれないし。

それでも昨日はさすがに夜パソコンを開く気になれず早寝した。深夜や朝方も何度か目が覚めて良く眠れなかったが、朝は全く起きられずに激しく寝坊。今日もイマヒトツ体調が悪い。

しかし、ことのいきさつを文章に書けるのは自分が既に立ち直ったからだろうと自分でも思っている。

人には色々な生き方があるが、私は小さな夢を一歩ずつ叶えていくその過程が好きで、結果以上に過程を楽しむタイプで、苦労があればあるほど燃えるマゾ体質。だから何度でもイチからやり直せる。

そういう生き方が嫌いではなくて良かった。

多数の業務を同時進行するような仕事のやり方をしているので、このマイナスが実質的にそれほど大きくは無いことも救い。

おまけに昨日は、こんな最中に保険の営業で成果を出したりしていた。

今日になって昨日の編集者との会話をもう一度思い出した。「うちの会社、創業120年なんです!」と彼女は半分ヒステリックに叫んでいたっけ。可哀想に…。
それに私はまだ本が出てないけど、既に出版済みで印税を貰ってない著者はもっと気の毒だ。

私は、ツイていないわけではないのかもしれない、と思うことにしよう。

というわけで、めげずにまた企画書を書き直して出版社探しをするつもり。

台割(目次案)も出来ている、原稿も半分ある、そしてこれから業界には構造再編の嵐が訪れ来春には新しい時代の幕開けとなるはずである。その時期に向けて、もう一度夢を実現できるように一歩を踏み出すことにしようっと。

なにしろ、この本には最近の保険解説本には書いてないような現場情報を始め、ユーザーに役立つ内容満載なのであ〜る。前より良い条件の出版社を探してやるわ。アタシはゼッタイ諦めない。