2005年12月19日 01:33
モノカキにとって締め切りとは
以前は、原稿の依頼が来れば、たった数ページでも数日前から内容を推敲したり準備をして、締め切りに余裕を持って間に合わせるというスタイルの私であった。
しかしその頃、ビジネスでご一緒している大ベテランの先生達は、何故か締め切り間際の土壇場まで書く気配を見せず、土壇場の土壇場にきて一気に傑作を書き上げる離れ業的な偉業を何度と無く見せられた。自分にはとてもマネできない、と思ったりしたものである。
それから数年。
常に原稿をかかえる身となった私は、あ〜ら不思議。
いつの間にか、土壇場にきて一気に書く体質にスッカリなってしまっているのである。
しかも締め切り間際の方が、通常の3倍ぐらいの速さで原稿を書けるから不思議。こうなると、締め切り土壇場に書く方が圧倒的に効率が高く、短時間で集中しているせいか、臨場感ある原稿を書けたりして、今となっては大先生方が締め切りまで書こうとしない理由がわかる。
それでも締め切りを絶対に外さない主義の自分だったのだが、ここにきて締め切りを過ぎてしまう症状?も起こりだした。あ〜らもしかしてあたしってベテランの仲間入り?と妙な納得の仕方をして誤魔化すことにしよう。
嗚呼、慣れというのは怖ろしい。
締め切りとは、モノカキにとって、一気にモチベーションと集中力を高めるアドレナリンみたいなモノだと思ったりする。だったら締め切り間際じゃなくて、もっとその前にそういう状態に持っていったら良いんじゃないか、という意見もあるかもしれないが、それがダメなんである。
リアルなプレッシャーや切羽詰った究極感というのがあって初めて、火がつくものなので。
ちなみに、締め切り間際まで何もしていないというわけではナイのよ。
頭の中を一端カラッポにして整理をするような時間とか、ウオーミングアップ的にイメージトレーニングしたりする時間というのは、案外大事なのだ。
これがあってこそ、火がついたときに一気に書けるってもんよ。
・・・ベツに、言い訳じゃないヨ。ホントだよ〜。ひゃっほ〜
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コメント一覧
人ががんばって書いた本とか
原稿って、後輩には非常にありがたいです。
同業界の後輩として感謝しています。
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