2007年09月
2007年09月13日 18:37
最近、中年まっしぐらな私は、仕事において緊張したりストレスを継続的に感じることが滅多に無くなった。オバハンにはこわいもんは無いのだ。
そんな私が非常に緊張する仕事を久々にしたのであった。
それというのは、数名の方に集まって頂いて取材を行い、その内容を記事にするという、平たく言うと座談会取材のようなそういう仕事だった。最初に取材協力者を集めるのにも大変な苦労もあったわけだが、ヒトに物事を交渉するのは嫌いじゃないので(営業マンの血?)、それ自体は大変ではあったけれど苦ではなかった。
それよりも、当日皆が時間通りに来るだろうかとか、ちゃんと取材できるだろうかとか、そしてちゃんと原稿が書けるだろうかという漠然とした不安感が拭えず、ストレスフルな日々を過ごしてきた。
執筆の仕事にも色々あるが、私は何かを調べてそれを自分なりにエッセンスを加え書く、みたいな、解説文系が得意なのである。専門用語でこの手のモノカキを「テクニカルライター」と言う。
しかし今回は、人様を取材するわけで、これを普段はなんとなく避けてきているので、久々だったこともあり、ちゃんと出来るであろうかと不安だった。
しかし結果から言うと、取材は面白かったし原稿も一晩で書けた。取材の後で飲み会をし、程よく酔って家に帰り、家でお茶を飲みつつグダグダ2時間を過ごしたあと、突如「原稿の神様」が降臨して、そこから早朝にかけて一気に書いちゃったのである。(その後1日半かけて手直しをしたが)
ICレコーダーを早送りで聞いたり、メモを読み返したりする作業は普段やらないことなので、少々は手間取ったけれど、でも結構楽しいな〜と感じながら原稿が書けた。
なるほど〜。ワタシは取材&執筆というものも、別に不得意なわけではナイことが自分でも判明した。それ以上に、かなり面白いこともわかった。ということで、今後は取材&執筆も積極的にやってみようと思う。
ちなみに記事を書いた媒体は「東洋経済 生保・損保版特集号」
出たら買ってね♪
2007年09月09日 13:04
現場主義
アタシは現場主義人間。自分がやっている仕事のうち、保険に関するモノカキ業が大半になりつつある今も、顧客と接する保険営業現場を知らずして何をか言わん、的な思考をもっている。だから、原稿を書きながら一方で保険営業も行っているし、営業という現場を離れるつもりは無い。
というのは半分言い訳で、私が保険分野のモノカキで同業者と勝負できるのは、この「営業現場を知っている」という分野ぐらいなのである。その他については、私よりも遥かに賢い人が多数いるので、どうやっても太刀打ちできやしないのダ。(^^;
だから、アタシの使命は現場を通じて知ったことを書くこと、やっぱりそれしかナイんだと思う。
ところでこの頃痛感するのは、モノカキは読まれてナンボの世界、という現実である。いくら自分の書くことが正しくても、読む人がいなければ意味がない。
モノカキで食べるならそのことを肝に銘じなければいけない。
そこで問題は現場主義である。自分は保険営業の現場の苦労をしっているからこそ、その人達を否定する文が書きずらくなっている。うっかりすると単なる宣伝文と化することになる。そうなると、保険のパンフレットや保険会社のホームページに書かれていることとどこが違うのか?ということにもなる。そんな文を誰が読みたいと思うのか。
ということを、自分なりに葛藤したりしている今日この頃。
私は、もう一歩を踏み出さなければならない時期に来ていると思う。