コマワリくんではない。

 根回し好きの人のことを私は密かにネマワシくんと呼んでいる。

 ネマワシくんは男性に多い。彼らは「ここだけの話」というのが多く、公式の場で真っ向から物事を解決するよりも、裏で人に働きかけて内々でやることを好み、表面的には何事も無かったかのようにスマートに振舞いたがる。それが大人の対処方法であるかのようにも思っているらしい。こういうタイプの人は珍しいわけではなくて、男性などは半分以上このタイプに近いようにも思う。

 さて、私はといえば。

 根回しというもの自体が大の苦手である。

 苦手といっても必要にせまられればするときも無くはないが。。。

 しかし、止むに止まれずするのと、それが良いと思ってやっているのとは全然違うので一緒にしないでね。

 様々な組織を見たり所属したりしてきた中で感じたのは、ネマワシ人種達は、自分にも表裏があるように他人にもあると思い込み、いつのまにか他人を疑い、ともすれば嫉妬や足の引っ張り合いを年中やるようになり、組織はプライドや建て前だけの繋がりになっていく。更には、誰もが裏があると勝手に思い込んであらぬ詮索をするようにもなる。

 正直、私はこれがとっても迷惑だし嫌で仕方が無いので、ネマワシ集団は苦手なのだ。

 というわけで、最近仕事で組む人はもっぱらストレート勝負系の人たちが多い。そういう人たちは物事をハッキリ言うし、毒舌だったり、時にはぶつかることもあるが、しかしこちらもハッキリものを言えるし、何より信用がおける。

 逆に、ネマワシ君たちはこんな私を攻撃的人種と思って避けたがる傾向がある。でも、こっちにとっても区別がついてわかりやすいから良いのかもしれない。避けられて寂しい時もちょっとはあるけれどネ…(^^;
 私はそんなにコワくないよ〜と、心では思うのだが。。。まぁしょうがないことなのかな。

 ところで先日、とある組織の若手と話をしたとき、この人はみんなのためにと一生懸命に善意で根回しをしていた。もっとストレートにしたら、と言うと、それは出来ないと言っていた。

 久々に見たネマワシくん。善意のネマワシくん。

 そうだった。世の中はこういう人が結構多いいのだったけ、と久々に思い出した。

 イイヤツなんだけれどなぁ。

 彼はきっと将来立派な組織人になるんだろうけれど、私とは友達になれないんだろうな〜と、ちょっと切なかった。